第7話 絶対評価って何?

相対評価と絶対評価
聞いたことのある言葉
なかさんは、相対評価でした。 *相対評価のことは番外編で。(≧▽≦)

現在、中学校の評価は絶対評価です。
ある基準以上を満たせば、評価が決まる。

問題

ある中学校、1学年が1クラス10人しかいない。
全員が学力優秀、数学のテスト全員80点以上、全員取り組みがよい。
絶対評価で成績を付けたら、10人全員、4と5の評価がつくか。〇か✖か。

答えは〇です。

何故なら、現在の中学校の成績の付け方(絶対評価)は次のようになっています。

2021年(令和3年)度からは観点別評価の中身は次の3観点になっています。

「知識・技能」
「思考・判断・表現」
「主体的に学習に取り組む態度」

この3観点をそれぞれA・B・Cの3段階で評価し、その評価結果から5段階の評定を決めます。
ただし、3観点がすべてAならば「5」が付くとは限りません。
観点別評価は同じAでも幅があり、B寄りのAばかりなら「4」が付く可能性は十分あります。
逆にAが3つないと「5」がつかないことを意味します。

先ほどの10人全員が4,5の評価がつくのか?ということですが、
観点別評価のA評価をA○とA、C評価をC○とC評価にさらに細かく分け、A○は5点、Aは4点、Bは3点、C○は2点、Cは1点とする。
3観点の合計は15点満点で、
15~14点は評定「5」
13~11点は評定「4」
10~8点は評定 「3」
7~5点は評定 「2」
4~3点は評定 「1」とする。
*これはある県の中学校の評定の付け方です。

まず、定期テストが80点だとすると、「知識・技能」がA〇かAです。
発言をしたり、ノート提出をする。普通にやっていれば、「主体的に学習に取り組む態度」もB以上がつくはずです。
*10人ぐらいだと、ガンガン発言できるし、自分だけノートを出さないのは気が引ける。
で、一番、わかりずらいのが、「思考判断表現」です。何それ?
これ、教師も付けるのに大変。学びの中で、自分で問題を見つけ、どのような方法で解決をするか。
という力をみる。これは、個人によって問題の難易度が変わるし、なかなか評価を付けづらい。

思考判断表現の実践方法は別記事に書くとして、「思考判断表現」もB以上だとする。
合計はA+B+B=4+3+3=10 
つまり、全員10点以上になるので、みんな4,5の評定になると思います。
テスト点が80点で評価3はまず、よほどのことがない限りつかない。
逆に、ノート提出しないとか、授業中に私語が多いとか、取り組みが悪いなどが無ければ、3を付ける理由がない。
それと、Aが1つあるのに、Cがあるのはおかしいという判断もされるので・・・

次は、「絶対評価でどう変わったのか?」です。





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